暗い霊気を纏ったオタクと臭気を被ったブック
唐突ですが、近頃、私は英語の勉強をしているのです。
というのも、研究室や研究会に参加するとなると、会話が基本的に英語になるのですが、一方で私は元々腐った蜜柑のような高校時の英語力を大学生活4年間で完全に発酵させてしまい、もはや新種の言語という細菌が繁殖しきってしまっている生物兵器実験場と化した英語脳しか持っていない為、何を言われてもまるで犬の会話を聞いてるかの如く意味がわからないわけであります。犬の方が尻尾を振るだけまだ分かりやすい位なのです。なんかとりあえず、"oh, ok. thank you."と意味も分からず発してニコニコする以外にどうしようもないのです。
なるほど、あだち充作品では英会話がすべて"perapera,perapera" "peraperaperapera" "ahobakamanuke"で完結しているわけだ。
という訳で、バベルの塔を創ろうとした、あまりに愚かな先人たちの藁人形に釘を刺しながら、単語帳を買って、しこしこと英語の勉強を一週間ほど前に始めたのです。
ところで話は変わりますが、健全なる精神は健全なる身体に宿るという言葉をご存知でしょうか?
この言葉は、古代ローマ時代の風刺詩人デキムス・ユニウス・ユウェナリスが言ったらしいです。解釈については諸説あるので割愛いたします。なんしか、言いたいことはアレックス・ルイ・アームストロングに憧れて根暗オタクを脱する為に筋トレを始めたと言うことです。根暗オタクが健全な精神か否かについてはわかりません。精神分析学でも再履修して学習してみてください。大体の物事が明らかに性器のメタファーであることがよくわかります。
筋トレはいいです。筋肉がつく。汗をかき、スッキリする。定期的な運動による集中力の向上。焼き肉ビールがうまくなる。琵琶湖疎水に落ちる。別にモテない。等いいこと尽くしな訳です。皆さん、ぜひ時間をとってやってみてください。ガリガリ君を脱しましょう!
という訳で英語の勉強と筋トレを始めた訳であります。
ここで宣言すれば続くだろうと期待を込めて文章にしました。
この間もジムから帰って英語の勉学に励もうと思い、重い体を起こして鞄から買ったばかりの単語帳を取り出しました。人生2回分くらい頑張りました。人の体は起き上がるようにはできていません。二足歩行をそろそろヒトは捨てるべきなのではないでしょうか。
すると、重い体を起こしたからか、単語帳が非常に重くなっていたのです。どういうことだろうと思いつつも、イヤホンを耳に当て、ページをめくってみると…ビチャビチャとまるで興奮した女性のようだったのです。
遂に僕の指技は単語帳をも達させることが出来るようになったのかと、我が成長ぶりに感動しながら濡れた原因を探っていると、どうやら僕の指技ではなく、鞄に入っていた臭い布袋だったようです。そう、筋トレした汗を吸ったシャツから汗が染みだし、我がバベルの呪いを打ち破る聖書をびっちょんびっちょんに汚していたのです。
かくして、我が聖書は、暗い霊気を纏ったオタクの臭汁を浴び、その霊力を失ってしまったのでした。
皆さんも本を持ち運びときにはくれぐれもご注意くださいね。