ちんぽとちんこの桶狭間で

大学院生の日常。生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え。

利己的な聴力

 

機会があって偶然、聴力検査をすることになった。

モスキート音に代表されるように、人間の耳というのは加齢と共に高周波数の音が聞こえなくなってくるものなのである。

 

低周波数の音についても聴力は若干落ちるが高周波数の音の方が聞こえなくなる度合いが大きいのである。

 

 

これは一大事だ。

 

 

高周波数ということは、すなわち女の子の声である。

 

人間の声というのは様々な振動数の足し合わせであり、女の子の声には高周波成分が多くふくまれている。したがって高周波成分が聞こえないということは、女の子の声の全成分を聞き取ることができないのである。加齢とともに女の子の声がだんだんと完全には聞こえなくなってくるのである。

 

 

 

ここで聴力検査の話に戻ろう。

 

上述のように通常は加齢とともに高周波数の音が聞こえなくなるのである。

果たして私の検査結果はというと、

 

 

なんと、

 

 

低周波の音が聞こえなくなっていたのである。

 

つまり、高周波数の音が聞こえなくなる通常の加齢の聴力変化ではなく、なぜか低周波数の音が聞こえなくなってしまっていたのである。

 

 

これは老化が原因ではなさそうである。

ではなんなのか。

 

 

一つだけ思い当たる節がある。

 

これは老化ではなく環境への適応だと考えられる。

 

 

 

現在、僕は理系の大学院に通っている。

理系の大学院は専攻にもよるが十中八九は男が多い。

 

うちの大学院は特にひどく、僕のいる階には男しかいないくらいである。

すなわち、恒常的に男の声しか聴く機会がないのである。

 

この様な環境にいると、女の声より男の声を圧倒的に頻繁に聞くことになるのである。

したがって、日常的に聞いている声のうち全ての声を同等に聞いていると圧倒的に男の声ばかりを聴くことになるのである。

 

 

この劣悪な環境に、私は適応したわけである。

低周波数の音を聞こえないようにし、高周波数の音をなるべく聞くことで、一日に聞いた全部の声をフーリエ変換した場合に高周波数成分と低周波数成分の量のつり合いがとれるように適応したのである。

 

この適応により、僕は男性しかいない環境下で、なんとか正気を保って生きているのである。