人事を尽くして天命を待つ
ー自分の全力をかけて努力をしたら、その後は静かに天命に任せるということで、事の成否は人知を越えたところにあるのだから、そんな結果になろうとも悔いはないという心境のたとえ。 南宋初期の中国の儒学者である胡寅の『読史管見』に「人事を尽くして天命に聴(まか)す」とあるのに基づく。
故事ことわざ辞典
人事を尽くして天命を待つ、いい言葉です。
このことわざのキーポイントは、人事を尽くすところですよね。
何もせずに天命を待つのではなく、人事を尽くして、「これだけやったのだから、うまくいかずとも悔いはない」と思えるほどに尽くし、天命を待つと。
この悟りの境地に達した者のみが、天命を待つことを許されるのではないでしょうか。
世の中、いろいろなことに挑戦していく中で、この人事を尽くすということだけは怠らないようにしたいものです。
人事を尽くさず天命を待てば、残るのは後悔しかないのでしょう。
そういえば、この間、性経験のない友人に会ったのですが、「どうしてこうなったものか」と嘆いていました。
ただただよく思い起こしてみると、なんと彼は何の努力もしていなかった。
何事もせず、何者にもなろうとせず、連綿と続く月日の潮流に流されて生きて老いて死んでゆく。
ただただ、天命を待ち、朽ちるだけの生をこなすことほど、無為なことはないのだろう。
運命はやってくるものではなく、掴み取るものなのだ。
汝、ちんちんを尽くして天命を待て!
(これが言いたかっただけ)